ご神木って英語でどう言うの?
神様は八百万も存在する
やおよろずの神という言葉は、殆どの日本人が知っていると思うんですけどね、「やおよろず」を変換すると、八百万となる。
そう、日本には少なくとも800万の神様が存在するわけですね。ちなみに日本はとってもユニークな数の数え方をする国ですが、神様は柱(はしら)と数えます。
ご神木は英語でなんといいますか?
自由に海外旅行に行くことをお手伝いしているので、今回はちょっと英語の話をします。
ご神木、これを英語で何というか。。。
海外旅行に行くと、けっこう簡単なこと、これって英語でなんて言うんだ?に出くわしますよね。
日本のこと聞かれたときに、その独自のものを英語で言うの難しいなと思います。
もちろんネットで検索すればすぐに答えは見つかるでしょうけど、「言葉は文化」つまり考える経路が大事なんですよね。
さて、ネットで検索すると、ご神木は a sacred tree または、a holy tree とかでしょうか。
今日の写真は楠木なので、a sacred camphor tree になるのでしょうか?
日本の神様は海外旅行をしない!?
祝詞はあるけど。。。。
日本の神様はゆるキャラ?
長い間、流浪の民だったイスラエルの人々が再建国の悲願を何代にもわたって保てたのは、旧約聖書のおかげだと言われています。
文化や言葉が違う国に移り住んでも、皆が共通の言葉と歴史を忘れずに共有できる教えがあったからなのでしょう。
このエピソードは、いろいろな機会で書いたり、話したりしているのですが、ある日、明治神宮をおとずれたユダヤ教の方が、お詣りする日本人たちの姿を見て、「すごい!だれも聖書を見てお祈りをしていない!日本人はみんな暗記しているか!」とびっくりして聞いてきました。
「いや、決まったお祈りなんてしていないから。」
「じゃ、何を祈っているの?」
「ん~。お金が欲しいとか、彼女が欲しいとか、学校の試験にパスするようにとか。。。それぞれ自分の願いを言っていると思う。」
そしたら、「あなたは、私の言っている意味が分かっていない。英語をもっと勉強した方がいい。」と言われてしまった。
てへっ。。。
いや、分かっているんだけど。。。
ん~、日本の神様の概念を説明できない。(国際人になるには英語力より、自国のことを知っていることの方が大事と痛感するとき。)というか、このゆる~いお願いを許してくれているこころ広き神々様のことをどうやって説明したらよいのかと考えた。
英語は世界の共通語とは言われていますが、同じ言葉を使っていても、同じ意味で通じているわけではないです。
神様と検索すれば、God となりますが、これは、一神教を信じている人たちにとっての唯一無二の神様に過ぎません。
日本のようにやおよろずの神様なんて、彼らの概念にはないのです。
インドにもたくさんの神様がいて、その神様がいろいろと変化します。古代ギリシャ神話にもたくさんの神様がいます。地域に根付く信仰の中には妖精や妖怪も含まれるのでしょう。
800万 gods とすれば、複数の神様の概念のない人々には、「何を言ってんでしょう、この人は。」と思うわけです。
そうすると、ご神木 = a sacred tree は ある人には適しているけど、ある人には誤解されてしまうわけです。
聖なる木とか、神聖な木をどう捉えるかは、その人によります。
ご神木とは、まさに神様が宿っている木ですが、その由来は様々です。今回の写真は天照大神と祀る神社のご神木ですが、白蛇が住んでいるパワースポットとして有名です。
単にご神木と言っても意味は多岐にわたっていて、そのご利益も捉えようによるというか、自分なりに解釈できたりもして、さらに神様の使いが狐でも蛇でも、私たちにとっては、神様として括れてしまいます。
宗教というのは、その国の人の文化や倫理観に影響をうけていることが多いので、このやおよろずの神様のゆるさは、外国人から見る日本の不思議と密接な関係があるとつくづく思うんですよね。
日本の神様はSDGs
かなり昔のことになりますが、出雲大社に行ったときのことです。
修学旅行なのか、巨大なしめ縄の前で、高校生の男の子が、「神はこころに在り」とつぶやいて、思わずはっとして振り返った記憶が鮮明です。
仏教で日本で一番読まれているのが、般若心経と言われていますが、この最初の言葉、「観自在菩薩」これも同じ思想、この5文字ですべて解決!って感じですよね。
私は宗教家ではありませんし、思想家でもありませんが、外国の人たちとコミュニケーションをとるのに、宗教はとても大事で、慎重に大切にするべきものだと意識しています。時として、無邪気に扱うと、相手の存在そのものを否定することにもなる場合があるからです。
そして、宗教概念は、その国や人に敬意を表したり、文化を理解することにも大切な要素でもあります。
日本では宗教の話はどちらかと言えばタブー視されている側面がありますが、異国の人と話すときは宗教を聞くことはよくあることです。それは、相手に敬意を表するために必要なことの大事な一つだからです。
そのためには、ある程度、それらの宗教についての知識をもっていることも大事です。
食べ物について、衣服について、禁忌について、行く国のことはもちろんですが、旅先で知り合う人たちに対しての敬意でもあります。
日本に興味をもってやって来る外国人の観光客の多くは、そういった我々のことを理解している人たちです。
神社仏閣に行って、神様の話をするときに、私は、自然を説明に使います。(今は異常気象ですが・・・・)四季が明確に分かれており、農耕民族であった島国ニッポンは、自然にしたがって生きていくことで幸せな生活が出来た。自然そのものに感謝をして、自然界にあるものをすべて神様と考えた。
だから日本の神様は、「やおよろず」。この世のあるすべてが神、精霊、生きていくためのすべてに感謝するのが神道です。
なかなか自分でもよい説明だと自負しているんです。うふふ。
やおよろずは800万ですが、ま、訳としては膨大なたくさんのという意味で、これは英語で thousant 、千と同様です。
a thousant thanks 、直訳すれば千のありがとうですが、意味は「多大なる感謝」です。
ご神木・・・さて、なん百年、なん千年と生きていて、精霊や神の使いが住むというパワースポット。
ミステリアスな気持ちにされてくれるのは、日本人だけでしょうかね?
でも、なんだかご利益ありそうで、いっぱいお願いごとをして、手を合わせてしまいます。
平和で、自然の四季の恵みを感じられますように。在るものすべてを神として感謝できるように。
そう、それは今、SDGs な生活をすることも意識しなくてはなりません。
これは、宗教の違いにかかわらず、世界共通のことです。
特に日本は、自然の恩恵で平和で生きていた 日、いづる国ですから、ご神木がいつまでも私たちのこころの支えになりますように。
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