ほんとのとこ、どうすればいいの? チップ
チップについて知ることで、自在に使い分けるテクニックを身に着ける!
チップを考えると、面倒くさいな、海外旅行。
何か行動をするたびに面倒くさいなと思うのはチップ。こればかりは日常の習慣がないし。というか、謎の多いチップに結構頭を悩ませることが多い。予算を立てるのにも、すり抜けてしまい、現地でけっこうな出費となることもあるあるの海外旅行のネックのひとつ。
なんとかの一つ覚えのように支払い金額の○○パーセントと言われても。。。。。
チップの歴史や発祥については、諸説いろいろあるけれど、そんなこと知っててもあまり役には立たない。楽しい海外旅行。このチップの問題になると、う~むと突然面倒臭くなる。
リッチでゴージャスな旅を楽しむのならともかく、頑張って働いたお金で旅をする身にとっては、思いのほか出費を感じるチップ。(せこい!)計画を立てる際にも、必要経費に入れ忘れるやっかいな予算でもある。
チップを気にせずに旅行出来たらどんなに気が楽だろう。でもね、これ、日本人だけではなく、世界中の人が実はけっこう悩んでいます。
世界は広いのだ!
食事付きディナーショーのチップはスペシャルレート?
いつだったかな。場所はチェコ。周遊型のパッケージツアー、慌ただしく時間通りに滑り込んだレストランは、民族ダンスショー付きのディナーです。もちろんこれは、パッケージの料金に組み込まれています。
着席すると、添乗員が、全体の流れを説明する。「ダンスが終了したら、チップを○○くらい支払ってくださいね。」ときちんと金額提示。こういう料金設定って、日本人は苦手よね。何の疑問もなく、そうなんだと思ってしまいます。かなりの大きなレストランで、各国のツアー客でほぼ満席。どの席にも同じ料理が運ばれたパッケージ御用達みたいなところでした。
さて、ショーが終わると真っ先に民族衣装を着たウェイトレスが、かごを手にして回ってきた。誰も疑わずに言われた金額を「サンキュー」とか言って入れていたけれど、なんと!そこにはさらに高額の札が事前に入れてあり、これ見よがしに、この金額を入れよ!と目が言い、片手でその札を手に取ってひらひらさせていた。商魂たくましい!それを目にした何人かは、あら?みたいな顔をしながら、〇〇札みたいよとお財布から見せ金と同じ額のお札を引っ張り出して入れている。ウェイトレスさんは、もう極上の愛想を振りまいていた。
ところが、である。ひとしきり日本人ツアー客のテーブルを回ったウェイトレスは、一旦そのかごを奥に持ち帰り、空にしたかごを持って別のテーブルを回り始めた。驚き!他の人々が投げ入れる札は、私たちのものより4分の1以下!当然、見せ金なし。これ、ものすごく気分が悪くない?
なんだかな~って感じだわ。けどね、こんな根性の悪い目を持っているのは、私くらいしかいなかったから文句を言う人もいなかったし、ツアー代金からすれば、日本の旅行会社がレストラン料金を値切っていたのかもしれないわね~。
お湯より高いチップって?
チップの習慣がないと聞いていたインド。でも外国人はチップを払ってくれるというか、あるいは、要求しようって気になるのですかね。だって、すごい安宿ですよ。1泊500円くらい。お風呂にはいるのに、バケツでお湯を買うんですけどね。運んできた人がドアに突っ立ったまま帰らない。ドアを閉めようとすると阻止する。なに? あ、チップ?って聞くと、ニコッとして首を横に振る。(インド人は、イエスでもノーでも首を横に振る。)インドにはイギリスやオーストリアを始め多くの外国人観光客がバックパッカーとして旅行をしているので、安宿は老若男女を問わず、外国人観光客で繁盛している。
必然的にチップをもらう習慣が身に付くってこと? それはそうだけど、幾らなのか相場が分からない。仕方ないので、聞く。そうしたら、お湯の値段より高くて。。。ん~。こういうのってどうなんだろう。。。。
その上、たまたま細かいお金がなくて、やり取りの末、チップは払うことにしたけど、細かいのないよって言ったら、お釣りを持ってきた。それもまたスマートじゃないし。。。いいけど、チップ必要なの?ってけち臭くそこに思考が戻る。
当時、本当に貧乏旅だったからな~。もちろん、言い値では払いません!インドではチップさえ値段交渉が必要な世界だったわぁ。
そっか、ここは子供たちの仕事場か。
四川省の高山に住む少数民族。ものすごく素朴な可愛い子供たちが馬に乗っていた。かっこいい!騎馬民族!! 写真を撮ろうとしたら、10歳くらいの子供たちが皆お金を要求してきた。多分、ここは海外からのツアーコースの目玉のフォトスポットなんだろう。バスが停まると、展望の良い広場に多くの観光客たちが降りてくる。素晴らしい景色の中、感動の声を強風がかき消す。
急に素朴な子供たちが、小憎らしく見えてきた。あ~、こんな標高3,000メートル越えの場所までもか。これもチップと呼べるかは別だけど。ムッとして、(勝手にがっかりして)払わないでいると、一緒にいた友人に、たった数百円なのに、何をムキになっているのと窘められた。
よく見ると、遠くに大人たちがいるので、どうも子供たちを使って稼いでいるようにも思える。これも一つの児童労働なのだろうか。
日本にいると全く問題がないのに、こんなところで、友人と価値観の違いが、呆れた言葉になって表面化してしまった。
数百円は日本にいる価値観のままか、現地の価値観かで二人の話の観点が変わってしまう。金銭感覚の違いなのか、旅の楽しみ方の違いなのか、こんなことで、仲良し友達と違和感のある会話を交わすことになった。確かに。たった数百円のことでひどくばつの悪い思いをした苦い記憶。。。さらに、そのお金は彼らの生活を助けることになるのか、児童労働を助長するのか複雑な問題が隠れていていて。。。空気が薄くて思考能力も鈍ってぼんやりとフェードアウト。
お金を投げつけられましたのお話。
ジャマイカへ行った。中米のカリブ海に浮かぶ美しい島。そこは米ドルとジャマイカドルの両方が流通していた。同じドルでも貨幣価値が雲泥の差。1USドルが120ジャマイカドルくらいだと訳がわからなくなる。彼らはどういう訳かあっという間に計算できる。USドルで払っても、お釣りはジャマイカドルで来る。こちらは正しいのかどうかもわからない。
海外のレストランでは、殆どが自分の席でお金を払う。お釣りが運ばれてきたら、チップを載せて終了になる。が、この時、な、なんとウェイターにそのチップを投げつけられた。へっ?こちらはキョトン。相手の顔を見ると口元は笑っているようなのに、ものすごく悲し気に怒った目をしている。
返って来たお釣りに数ドル足して置いたのだけど。。。。その時気が付いた。ジャマイカドルの数ドルって、数円じゃんね。そりゃ、怒るわ。ま、こんなはした金いらねーよ!という意思表示なのだろう。上げないよりも失礼なことでした。大失敗。
もしね、お客に対してお金を投げつけるだなんて、って思う人もいるかもしれないけど、私は、本当に申し訳ないと思った。だって、チップってその人の技術の対価で、しかも大抵の人は自身の職業にプライドを持っている。私も逆の立場だったら、実際には投げ返さないかもしれないけど、「馬鹿にしないで!いりません!」くらいは言うかもね。ってところ。計算を間違えましたって、謝って再度チップを支払いました。
すいかの切り口はタダではない!
アメリカに行くと、習慣の差は人種の差を特に感じる。艶やかなルージュに口角上にキュっと上げて満面の笑顔でサーブするウェイトレス。英語が苦手なこちらでも、思わず笑顔を返してしまうほど。
にこやかにメニューの説明をしてくれるし、おすすめも上手。ぼーっと食欲をそそられて、いろいろと頼んでしまうのは何故と思えば、そうか、この笑顔の口元、スイカの切り口のようだわ。
気持ちよく食事をさせてくれる気さくなアメリカンに、外国に来たなぁ~~~って気分で満たされる。まだ海外旅行初心者の初めてのニューヨークで知ったのですが、日本だと、何か要求する時に「すいませ~ん」とその近くにいる人に声を掛けてしまうけど、チップが歴然とある国では、テーブルごとに担当が決まっているということ。
なぜか無視されるので、頭に来ていたら、目で制止され、ちょっと待ってのジェスチャーをされた2~3分後、最初にオーダーを取りに来たスイカの切り口の女の子がニコニコでやって来た。そんなことを何度か繰り返すうちに理解した。
つまり、チップはテーブルの担当者に入る。チップという報酬はそれぞれのウェイトレスたちの技量向上に十分に役立っているようだった。サービスはタダと思い込みがある日本人はここで頭を切り替えなくてはならない。
気持ちよくという心配りも一つの技量であるということ。当然技術には対価が必要なんだ。チップがある国では、その能力によって収入の格差は大きくなる。実力主義!同一労働、同一賃金ではないのだ。モチベーション高めるチップ報酬はよいサービスを受けられるのに必要な習慣のよう。
が、ここで問題。主要都市のチップを必要とする大抵のレストランでは、ウェイトレス、ウェイターは、俗にいう白人系の人々が殆ど。アジア系の人々は、カトラリーなどの整理など、直接お客に接さないポジションにいること。私がアジア人のせいか、なんとなく気になる。移民という理由から、もしかしたら、あまり言葉が出来ないのかもしれないし、得意不得意の問題で接客が苦手な人もいるのかもしれないが。。。。
そのときね、昔、お世話になったフリーアナウンサーの生島ヒロシさんから聞いた話を思い出した。
なんか、かっこいい人になった気分だわ~。
生島さんが留学していた時に、レストランのバイトをされていたそうです。今も昔も物価の高いニューヨーク、生活もなかなか大変だったそうです。当然、裏方の仕事でお掃除したり、食器を片づけたりはチップの入らないセクション。そんなある日、常連のお客様が近づいて来ると、そっと手にお札を握らせてくれたそうです。
そして、「いつもきれいにしてくれてありがとう。おかげで清潔で気持ちの良い食事が出来るよ。」って言ってくれたのだそうです。自分の仕事をそうして見てくれている人がいるんだと思って、貧しい異国の生活の中で涙が出たそうです。
確かに、裏で働く人々には、雑な人もいますが、黙々と働いている人もいます。どうせ一生懸命やったって同じことだと思うこと、時々あります。この話、今でも時々思い出します。見ている人は見ている。
個人的には、けっこうバックパックから抜け出せずにいるのですが、こういうチップの出し方、自然に出来る人になりたいな~って。私の場合、まだまだ人生修業が足りないのだけれど、思いやりのあるチップを使いこなせる人、ずっと憧れてしまいます。でも、しかし、さりげなくチップを渡すという所作は非常に難しい。渡し方もさることながら、対価に適した金額という選定も必要なんですねぇ。
チップ?絶対、嫌です。払いません!
これもニューヨークでの話です。一人旅で、当時は今より治安が悪いと言われていた頃です。夜、ライブハウスやミュージカルを観にブロードウェイに出かけるのに、どうしても帰りは深夜になってしまいます。そこで、帰りのタクシーを予約することにしました。今ではなんでもアプリでちょいっと予約なのでしょうが、当時は何でも電話で予約せねばなりませんでした。
言葉の苦手な私にとっては、鬼門中の鬼門で、相手は理解できなければ、電話を叩き切ってしまいます。私も2度切られたあと、仕方ないので、タクシー事務所まで出かけて行きました。そこでもシッ!シッ!くらいの態度は平気で取られたものです。それはかなり屈辱的で涙が目に盛り上がってくるのを感じたのですが、怯まないと言うのは大事で、というより身を守るためには必要と感じたので、カタコトでひとつ覚えの文章を繰り返していましたね。
この世には、必ず親切な人というはいるもので、何を言ってるかわからない東洋人に辟易したタクシー会社の受付オジサンは、「こいつを何とかしてやれ」(多分そう言ったに違いない。)と近くで座り込んでいたバイトっぽい青年に言いつけた。なよっとした金髪の若者は、幼稚園児を相手にしているかのように、何度も何度も聞き返しながら予約を取ってくれました。またまた嬉しくて涙が出そうになった。
ところが、その夜、ライブハウスに来てくれた運転手はでっぷり太ったオジサンで、早く仕事を終わりたかったのか、物凄いスピードの乱暴運転を続けたんですよ。急ブレーキ、急カーブ。あまりの荒さと恐ろしさで、何度もゆっくり走ってとお願いしたのに無視された。
予約して来てもらう場合も当然チップが必要なのですが、事務所で聞いた指定金額のみしか払わなかった。ドライバーは巨体を揺らしながら、当然のようにチップを要求してきたけれど、デンジェラス!といって頑として支払わなかった。なんと、最後は態度を変えて、手を合わせて懇願されたけど、私は毅然として、嫌だと言った。本当にオジサンの運転は怖かったし、チップとはそういうものだと思ったから。
オジサンはがっかりして帰って行きました。
翌日もジャズを聴きに行くために、またも予約をしにタクシー事務所に行きました。また来たの?今度は勝手知ったる仲です。誰も嫌な顔をしないし、シッ!なんてジェスチャーもされません。小さな勇気は友達を増やすのです。
そしてその夜、何と前日と同じドライバーがやって来ました。あれっ?ちょっと照れたような笑顔で、それはそれは安全運転で送ってくれました。今日はチップをくれるかい?オジサンは言いました。もちろんよ! 見知らぬ場所でのたった数日の滞在だけど、心通じたような嬉しさを感じてしまいました。昨日の分は?と抜け目のないオジサン。やれやれですねぇ。今日、安全運転だからって、なんで昨日の分を払わなきゃならないのかねー。ま、仕方がないか、自分の中だけどね、ちょっと上乗せしちゃいました。おかげで翌日は1食抜きの節約するほどカツカツ旅行だったのですけどね。ほんのちょっとドラマチックな気持ちになった思い出です。
で結局どうすんの?
そりゃ、基本の基本ってのはどうですか?
はっきり言って、正解ってのはないし、ケースバイケースだと思いますが、失礼にならないように学ぶことはできます。
私はガイドブックはとても頼りにしています。特に旅を続けて行くと、自然と知っておきたい基本はガイドブックに大抵書かれていることに気づくことが多いんですよ。ついついお土産品や、見どころばかり目にしてしまうのですが、そんなものは、行けばガイドブックより面白いもので溢れかえっています。
大事なことは基本情報というところです。チップについても大抵は書かれています。国ごと、地域ごとで変わります。そして、同じ地域でも利用する場所でも変わります。
幾らチップが必要だと言っても、マックで食べるのと5つ星のレストランで食べるのとチップの概念が同じではないことは分かりますよね。何でもかんでも料金の10%くらいとか、そういうことではないと思います。
また、ちょっと無理を言った時や、嬉しいおもてなしをしてくれた時に、さりげな~く手渡せるチップはお互いに気持ちの良いものです。渡し方にもセンスってものが光っちゃいます。
して、これ、チップ必要?と迷ったら、聞きます。もちろん、現地の人に。あ、でもインドの時のように、当人に聞くのは避けたほうがいいと思います。どこかで聞くチャンスも見つけるといいですよね。私自身、日本でインバウンドの仕事をしている際に、外国からの旅行者の方に時々聞かれることがあります。普段の他愛ない会話の中、旅先で知り合う旅行者同士の会話の中でも良いでしょう。こういう現地での情報がとても大事だし、お互いに気持ちの良い旅行をする秘訣でもあるのです。
臨機応変に失礼がなく、また支払わなくても良いものを請求されたりしないように情報のアンテナはいつも張っておきましょう。
割とありますチップのない国、ですが。。。。
外国を旅していると、チップのない国ってけっこうたくさんあります。ですが、チップを気にすることから逃れられるといえば、そうでもないのが実情です。
私たちは、基本そういう習慣がないから余計なのですが、旅館など、仲居さんに心づけの慣習はあることに気が付きませんか?結婚式などでも会場の方々に「寸志」とか、「松の葉」なんてしゃれた言葉で気持ちを包むこともします。
この気持ちが大事だと考えます。つまり、気持ちよく仕事をしていただく、(急に敬語!?)無理なお願いをすることがあるやもしれない。相手の仕事ぶりにありがたいと感じた。そういうことが「ほんのきもち」としての対価、つまりお金になるのです。
サービス料が入っているから必要ない、習慣がもともとないから必要ない。逆に総合計の何%を支払わなければならい。とかの覚え方には、こころが伴わないことも多いので、逆にこころを傷つけてしまうこともあるということは、普通の生活感として感じられたら素敵よね。
国によっては、もともとの給料がチップを想定して少ないところもあるし、チップを個人ではなく、そのお店で管理して皆に分担するところもあるようです。どうしても分からなければ、目安としてはサービス料が込みかどうかのチェックですが、それとは別の考え方で、言葉が不自由であったり、マナーが良く分からない国で、親切にサーブしてくれたお店の方や、特別な用事を頼んだホテルのスタッフにありがとうの気持ちを込めて、それに見合う対価を個人に渡す。そういう自然な考え方を身に着けたいと思います。逆に言えば、払わない選択もあるわけです。同様に、受け取る自由も受け取らない自由もあるのです。
チップを受け取らない自由?
チップは強制ではないけれど、それで生活をしている人もいるというやっかいな慣習ですが、当然、日本などでは固辞される場面もあります。税、サービス料などをきちっと取っているホテルマンなどは、にこやかにお断りされます。しれっと受け取っている外資系ホテルのスタッフも時々目にしますが、それぞれの就労規則までは分かりませんので、それもまた価値観かもしれません。
海外でも、必要ありませんよと言われる場合もあります。あ、いらないの?ではなく、そこも心を汲み取れるようにしたいものですね。ひっこめるタイミングもあると思いますけど、要はどうしてそのチップを払ったのかということだと思います。
私も日本で仕事をしていますが、チップを頂くときと、お断りする時があります。これ!という線引きはありませんが、必然性というか、当然と考えるかの自分なりの線引きです。
そう、面白い話があります。日本でも旅館などで仲居さんへの心づけ、2度断られたら引きましょうみたいなタイミングがあるらしいのですが、外国も同じようみたいです。3度目にもらおうと思ったら、引っ込められてがっかりということもあるのでしょうね。
少なくとも、あくまで心付けのポジションであれば、サービスに差がでることはありませんが、フランスのコンシェルジュのように、お客様にはノーと言わないというプライドのある方々は、当然のように高いチップを受け取ること前提に、黒を白に変える方々もいること知っておきましょう。
レストランで日本人が絶対すべきこと
見合う対価、ふむ、そうですね、行く前にガイドブックに書いてありますから、まずそこをチェック。そして、今日のサービス、自分だったら幾らもらったら嬉しいかどうかを考えたりします。
例えば、高級なレストラン(あまり行かないのですが。。。。)相場10%~20%とかよく言われますが、5万円分食べて1万円のチップってあり?と考えません?内容も踏まえて、ここはちゃんとサービス料が含まれているかを確認する必要がありです。
ところで、私はあまり好きではないのですが、欧米人は、支払いの際に、明細を事細かくチェックします。日本人はあまりやらない行為なので、いまだにあまり好まないのですが、海外では、これをしない人の方が珍しい。最初は疑り深いなぁと感じていたのですが、そういうことではなく、自分のことは自分で責任を持つという根本的に身に付いた習慣のようです。なるほど、大事なことだと思います。
居酒屋で複数人で飲んだ時、支払いで明細をチェックしてこれは君が食べた、ビール、全部で5杯だったっけ?なんて絶対しないし、する人がいたら、けっこう嫌な奴ですよね。でもこれ、欧米ではとーっても普通です。この話はまた別の機会で理由も含めてをお話し出来たら良いのですが、チップとして考えると、この明細に税やサービス料が入っているかを見る訳です。
海外では席に着いたまま支払いをするのが普通なので、その分、お食事後の支払いには確認と時間が必要なものなのだと私は思っています。ケチで細かい奴は嫌われそうだけど、ちゃんと見て確認すること、これは海外ではごく当たり前のことと認識しましょう。
そして、サービス料が含まれているのなら、基本チップは必要ないということです。ただし、ここは気持ちの問題ですから、特に印象に残る思いをしたことが、対価の対象になるものであれば、お支払いすればよいと思います。
何度も体験するって大事なんだな、
結局、ここに行きついてしまうのですが、失敗を繰り返しながら体得していくのが一番です。私も、見せ金を見せられて納得のいかないチップを請求されたり、お釣りまで用意されていたり、小銭を投げつけられたり、泣き笑いをしながら体得してきました。それでも、これが正しいということはないでしょう。もともとこれ!っという世界共通の定義がないのですからね。
日本にはチップはないと思われがちですが、実はそうでもなく、クルーズなどの世界を寄港する旅行ではごく普通に存在していたりしますし、先に書いたようにご祝儀や心づけなどの習慣もある。今度機会があれば、外国のガイドブックに日本の旅館に泊まる際に心付けが必要かとか書いてあるのかチェックしてみたいですね。強制ではないし、微妙ですよね。でも聞かれたら、説明することはあるかもしれません。 ケースバイケース、これも旅の楽しみの一つとしてこなしていきましょう。
あ、そうそう、冒頭でも書きましたが、私はチップをいつも旅の予算に入れ忘れてしまいます。旅の目的に有名レストランなどのグルメ目的なら、チップの予算も入れておいた方がいいですよ。思いのほかお金がかかります。そして、小さいお札の用意忘れずに、キャッシュレスに徹底しているひとも最近はいるみたいですが、この人に!って時のチップ、やはり少額の現金は持っていたほうがいいです。ホームレスもQRコードで施しをせびる中国並みのキャッシュレス文化になれば話はまた変わってくると思いますが。。。。。そう、キャッシュレス、チップはどうなりますか。
異文化 あるあるは、自分が体験して、へー、そうなんだと知り得たことを気ままに書いています。これが正解というものではなく、文化力を高める力を付けるヒントになれば幸いです。