ワイナリー探訪記 バルセロナから part2

ランブラスで千鳥足になったとしても、

足下にあるアートを見落としちゃダメだよ!

ランブラス通りでピックアップ!

 いよいよワイナリーに出発!バルセロナのメインストリート、ランブラス通り沿いのホテルに滞在。値段の割には抜群のロケーション!バルコニー付きで、ランブラス通りの脇道を見下ろせる。お向かいのアパートメントの窓は何時も開いていて生活感丸出し。おかげでこっちも洗濯物が干せます!

 中央に広い遊歩道を挟んで一方通行のランブラス通りの車道。一応、2車線あるのですが、荷下ろしの車などがひっきりなしで、駐停車が難しいところです。

 あ、そうそう、バルセロナの芸術家、ミロのモザイクがこの遊歩道にはあるのです。みんな平気で踏みつけているけど・・(まあ、歩道なんで普通ですけど・・・)じっくり見ないと損した気分になるよ!

 

 約束の時間の少し前には、必ず歩道に出ていてと言われていました。停められなければ、確かにこの1.2キロの通りのどこかをぐるっと回らねばならなそう。行くとわかるのですが、路地が多くて(歩くのには楽しい)迂回するのはかなり困難のように思います。

 通りの向かい側のパン屋さんに気になる美味しそうなブリオッシュのサンドイッチが売っていたので、今日の朝食は、ランブラス通りの遊歩道のベンチで、車を待ちながら頬張ります。ぽろぽろパンくずが落ちて、子供みたいに楽しいな!

ネゴシアンってなんだ?

 私たちのガイドを務めてくれるたのは、バルセロナ在住の祐子さん。もともとは、私の仕事の後輩、と言っても、私よりずっと有能でしたが、スペイン語の勉強のためにスペインに渡りました。それがいつの間にか、ワインのネゴシアンになっていたのでした。

 ネゴシアンとは、交渉人、英語で言うとネゴシエーターですね。日本イメージだと、犯罪者を説得する人ってイメージが強いですが、生産者と輸入業者をつなぐ仕事です。

 スペインは、世界でワイン生産量3位、ブドウの耕作地面積は世界1位のワイン大国。旅に出ると、ほんとに気軽に昼間からでもワインをオーダーしてしまう。芸能人格付ランキングだったら笑いものかもしれないけれど、レストラン価格の500円くらいのワインでもかなり美味しい。(全くワイン通ではありません。) そこらへんの道端のカフェのバイトの兄ちゃんも、それはかっこよくワインを注いでくれるのですわ。うふふ。。。

 前回のバルセロナは、まだユーロの時代ではなかったような記憶。当時祐子さんも学生が終わって社会人デビューしたばかり。巡礼地として有名なサラマンカからバルセロナに来たばかりでしたね。

 久方ぶりの再会でした。当時はぷっくりとした元気な女の子って感じでしたが、すっきりほっそりした大人女性になっていました!あらま素敵!ご機嫌伺も兼ねていたので、半日くらいで行けるワイナリーと美味しい食事でゆっくりおしゃべりとリクエストしておりました。

 今回の旅は、特にワインが目的ではなかったので、こだわりの品種や、産地の特定はなかったのですが、彼女によると、お客様の渡西の時期や、地域、要望に合わせてワイナリーを選別するのだそう。ちょうど翌日からは、あの有名なソムリエの〇崎〇也さんとツアーとのこと。準備とかあったかもしれないのに、ありがたいわ!そんなワインに精通したガイドさんについていきま~す!

と言うことでワイナリーをへ向かって車は高速道路へ。

 

 

ワイン好きさんの新婚旅行なら、日本ではほとんど知られていないオーベルジュ併設のワイナリー滞在で、美味しいお料理とワイン三昧なんて素敵だわね。

早朝にブドウ畑をお散歩。

テラスで朝食・・・・。

夢のような時間が過ごせちゃったりってのもいいわよね。

記念日ツアーにはもってこいプランとか、

いろいろなシーンに合わせたワインナリーツアーをぜひ提案したいわ、

あれやこれやと車の中でも話ははずむ。

 この日、私のために彼女が選んでくれたのは、バルセロナから50キロほど北西にある車で40分くらいのオーガニックにこだわったワイナリー、そしてそのあと、そこから車で10分くらいのお薦めのレストランでのランチ。モデルニスモを愛する私のために、1か所の観光地。う~楽しみ。

家族経営の小規模ワイナリーに到着

 

 

おしゃべりをしているうちあっという間に到着!

家族経営の小規模ワイナリー。

あっちちの真夏の太陽の下、カラカラの大地に青々としたブドウ畑

日本のブドウの木とは全然違います。

 

ブドウ棚という言葉があるように、天井を這わせたように成るイメージはここでは皆無。

気候の違い、土壌の違い、用途の違い・・・。

ワインの歴史は奥が深くて。。。

こういう話が好きな人は、半日ツアーでは物足りないですよね!

 

 

 ここのブドウは低木で、日本のように棚にはなっていません。ブドウの土づくりが難しいことは日本でもよく聞く話ですが、ここのワイナリーの方も、土についてはものすごくこだわりを持っていました。

土へのこだわり

 

 

カラカラの土なんで、このカタツムリは生きているのか、日干しになっているのか。

でも、こういう生き物がいるのが大事なんだそうです。

 

日差しをギンギン浴びながら、土がいかに大事かを説明してくれました。

暑いは暑いのですが、湿度がないから、かなり外でも過ごしやすい。

いいねぇ、カラッと天気!

 

肥料へのこだわり

 ここでは、オーガニックのブドウを育てるために、まずハーブを育て、そのハーブをコンポストして土壌改良。そして、餌まで管理した牛糞を肥料にし、一切のケミカルなものを土に入れないようにしているのだとか。健康な木にすることで、病気にも強くなると言っていた。カタツムリがいるのも自然のサイクルのなかで、健全なブドウが育っている証。徹底的に管理された自然の土で育てること、美味しいワインの重要なポイントだそうです。

 ワイナリーのロビーわきにはラボが。ショールームを兼ねたロビーに隣接した部屋を目にして、ちょっと異質な感じがしたのですが、考えてみれば、口に入れるものを作っているのですものね。

 品質管理、成分などを分析して、より安全で美味しいこだわりのあるワインを作るために研究には余念がないという。

 まじ、理科の実験室そのまま。清潔感のあるラボラトリー、かっこいいなぁ。

 こじんまりとした清潔なワイナリー。品質管理も徹底している。家族経営の小さなワイナリーのこだわりの情熱を感じちゃった。私のようなド素人にも分かりやすいように説明してくれると、ますます興味がわいてくる。

 そろそろ喉も乾いてきたし、オーガニックワインの味も試してみたくなったぞぉ!

試飲の前に、くら~い地下のワイン蔵へ、何が見られるかな?